にゃんこままの部屋

その時々に感じたことを、日記風につづります。

あの感動をもう一度

2023-09-04 14:23:44 | 音楽 美術
23rd Psalm


終戦記念日も、とっくに終わっているのですが、

毎日、畑で収穫作業をしていると、風の音、鳥の声、虫の声に交って、聞こえてくるのが、

あの讃美歌です。

「戦場のメリークリスマス」

セリアズが処刑で生き埋めにされて、仲間の俘虜たちが、セリアズに向かって

励ましを込めて、歌う讃美歌。

セリアズは、歌の上手な弟から歌うことを奪った罪悪感に苛まれて、罪の意識を背負って生きてきたのですが、

最後の瞬間は、歌に見送られていく・・・

美しい容姿に恵まれ、成績優秀、スポーツ万能であったセリアズは、

歌だけは得意ではなかった。


ヨノイ大尉が俘虜全員を広場に集め、そのただならぬ不穏な空気を察知したセリアズは

思わず、「ああ、歌が歌えたらなあ・・」

と、つぶやく。

歌が歌えたら、この空気を変えられるのに、歌は世界を変えることだってできる。

ロックスターのデヴィッド・ボウイが、大島監督から脚本を渡され、それを目にした彼が

即、セリアズ役の出演をOKしたということですが、

ほかのことは万能でも、歌うことが上手でないセリアズが歌で傷つき、

人生最後は歌で見送られていく。

歌はどんな世界も平和にする。

そんなことを作品で伝えられる、そんな映画だから出演したのかな

と、ふと思いました。


この映画の音楽担当は、いうまでもなく、坂本龍一さんです。


コメント (3)
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